mosha blog Written by mosha(モシェ)

ブロックチェーンとは?【初心者にもわかりやすく解説します】

CRYPTO

仮想通貨を触ったことない人「たまに流れてくる仮想通貨のニュースを聞くと、よくブロックチェーンってワードを聞くけど何のこと?」

こういった疑問に答えます。

もくじ

  1. ブロックチェーンとは?
  2. ブロックチェーンの仕組み【ビットコインを例に解説】
  3. ブロックチェーンの活用例
■本記事の著者について
仮想通貨投資歴10ヶ月。日々、仮想通貨関連の情報を追っており、そこで得た知識を発信している専業ブロガーです。

ブロックチェーンについて完璧に理解しようとすると、とてつもなく時間がかかります。本記事を読めば概要だけでも掴めるはず。それではいきましょう。

ブロックチェーンとは?

「ブロックチェーン」を一言で表すと、「中央に責任を持って管理する人や組織がなくても、きちんと動く分散型の台帳」のこと。

ちなみに「台帳」とは、お店で例えると、売上の際の入金や、仕入れの際の出金を記録しておくもので帳簿とも呼ばれたりしています。

「管理者がいなくてもきちんと動く?」「分散型?」など、まだハテナマークの人も多いですよね。さらに噛み砕いて説明します。

ブロックチェーンは大きく以下3つの特徴を持っています。

  • 特徴①:中央管理者がいない
  • 特徴②:システムが止まらない
  • 特徴③:改ざんが非常に難しい

順番に見ていきましょう。

特徴①:中央管理者がいない

冒頭にあった「分散型」というのは、中央管理者がいないということ。ふつうは個人間のお金の取引履歴は、銀行のような中央管理者が記録していますよね。

しかし、ブロックチェーンの場合は特定の企業や政府に管理されているのではなく、複数の、それもそれぞれに利害関係の異なる人たちが持つコンピュータの上で管理されています。


図:ブロックチェーンの概念図
引用:総務省|平成30年版 情報通信白書|ブロックチェーンの概要

それぞれのコンピュータに台帳の複製を置いています。仮想通貨の取引(例えばAさんからBさんへ1BTCの送金)など台帳に変化があった場合に、その取引を1つのコンピュータで処理した上で、ネットワーク上の他のコンピュータにもその変化を知らせ、複数ある台帳が同じ状態に保たれる、という仕組みです。

※「BTC」はビットコインの単位です。

特徴②:システムが止まらない

ブロックチェーンは、ネットワーク上の複数のコンピュータによって稼働しているため、一部のコンピュータがダウンしたとしてもブロックチェーン全体には影響しません。

一方、中央集権型のシステムだと、メインとなるサーバーがダウンしてしまうと、システムそのものが止まってしまいます。

このように、ブロックチェーンはシステムダウンのリスクも分散できている、ということになります。大きなメリットの1つですね。

特徴③:改ざんが非常に難しい

分散型台帳は、一連の変化(口座間のお金の移動)を記録したブロックをチェーン状につなげた構造をしています。

あるブロック内の情報を改ざんしようとすると、改ざんした情報が含まれているブロック以降の全てのブロックを修正する必要があります。

加えて、ブロックチェーンのネットワークに参加しているコンピュータの過半数以上に対して、同様の修正をしないといけないのです。

上記を実行しようとすると莫大なコストと時間がかかってしますため、改ざんは非常に難しいといえます。

過半数が悪者だったら改ざんできちゃうの?

上記のような疑問を持つ人もいるかと思います。

結論、過半数が悪者だったら改ざんは可能です。しかし、「仮想通貨のマイニング(採掘)によって報酬を得られる仕組み」があるので、過半数を悪者に染めるのは不可能に近いです。

「マイニング・・・?」

また専門用語が出てきましたね。ここは、ブロックチェーンが成り立つ仕組みに関わる部分なので、次項でビットコインを例にして解説していきます。

ブロックチェーンの仕組み【ビットコインを例に解説】

そもそもブロックチェーンはどうやって動いているのでしょうか?

ここまでの話のおさらいをすると、

「ブロックチェーン上の取引の記録は、複数のネットワーク参加者の協力によって成り立っている」

といえますね。

この取引の記録は新しいブロックに格納され、ネットワーク参加者は、ブロックの情報(取引に不正がないか)をチェックします。

この新しいブロックを生成するための承認作業のことを「マイニング(採掘)」と呼びます。前項で出てきたワードです。

つまり言い換えると、以下の通り。

「ブロックチェーン上のマイニングは、複数のネットワーク参加者によって成り立っている」

それではなぜ彼らはマイニングに協力するのか?

その理由はシンプルで、仮想通貨のマイニングによって報酬を得られるからです。まさに「マイニング(採掘)」ですね。金を掘り当てる感じ。この人たちを「マイナー(採掘者)」と呼んだりします。

では、データの改ざんが難しいことと、どんな関係があるのか?ビットコインを例にして解説します。

ビットコインはPoW(プルーフ・オブ・ワーク)を採用してセキュリティを高めている

プルーフ・オブ・ワークとは「ワークの量に応じて、セキュリティを高める」ことです。このワークとは、膨大な計算タスクのことを指しており、マイナーたちは日々、高性能なPCを用いて、大量の電気代を消費して採掘しています。計算処理の「答え」を見つけるのに提供した計算資源に応じて、報酬(ビットコイン)が支払われます。

つまりデータの改ざんをするには、ビットコインネットワークの過半数を凌ぐ

  • たくさんの高性能なPC
  • 莫大な計算に伴う電気代、時間

が必要になります。

以上の環境を整えることがそもそも不可能に近く、大多数の善良な人が参加している限り、データの改ざんをすることは非常に難しいといえます。

ブロックチェーンの活用例

ここまでお疲れ様です。最後にブロックチェーンの活用例を見ていきます。取り上げたのは以下3つです。

  1. 仮想通貨
  2. ゲーム
  3. 認証機能

順番に見ていきましょう!

仮想通貨

言うまでもなくかもしれませんが、ビットコインをはじめとした仮想通貨はブロックチェーン技術が使われている代表例です。

これまで国が保障していた通貨への信頼をブロックチェーンが代替し、ネットワーク上で当事者間の対等な決済が可能になりました。

エルサルバドルという国では、ビットコインを法定通貨にしているほどです。

ビットコイン以外にもたくさんの仮想通貨が存在します。現在の時価総額TOP5は下表の通り。

1位 Bitcoin(BTC):約60兆円
2位 Ethereum(ETH):約26兆円
3位 Tether(USDT):約9兆円
4位 USD Coin(USDC):約7.5兆円
5位 BNB(BNB):約6兆円
※2022/7/24時点のデータです。Coin Market Caps参照。

ゲーム

次に、私が一番注目している「ブロックチェーンゲーム」です。「NFTゲーム」とも呼ばれたりします。

NFT:「Non-Fungible Token(ノン-ファンジブル トークン)」の頭文字を取ったもので、直訳すると「非代替性トークン」という意味。
一言で表すなら「複製や改ざんすることができないデジタルデータ」みたいなものです。デジタルデータは、画像、動画、音楽、ゲームアイテムなどなど多岐にわたります。

ブロックチェーンゲームの画期的なところは、ゲーム内の通貨が仮想通貨になっており、かつその通貨を日本円などの法定通貨に換金できる点です。また、ゲーム内で集めたアイテムを売買することも可能です。

つまり、「ゲームを遊びながら収益を得られる」ということ。私を含めゲーマーにとっては夢のような世界ですよね。

ポケモンで例えるなら、育成したポケモンを売買できたり、「ふしぎなあめ」を売ったりすることができてしまうということです(ポケ廃なのがバレる)。

例えば、ベトナムのベンチャー企業が提供しているAxie Infinity が代表格ですが、一部の国では実際にそれで生活費を稼いでいる人が現れるまでに成長しています。

従来の「ゲームで稼ぐ」というと、プロゲーマーになるとか、配信者になるとかでハードルが高かったですが、ブロックチェーンゲームの普及に伴って「ゲームで稼ぐ」ハードルは低くなりそうですね。

認証機能

最後に紹介するのがブロックチェーンを用いた認証機能です。

SNSなどネット上のサービスを利用する上で、IDとパスワード(場合によっては氏名、住所、生年月日など)をいちいち登録しますよね。

結論あの面倒な作業がいらなくなります。

ブロックチェーン技術がID認証、さらには銀行口座やマイナンバーカードなどに導入されるようになれば、携帯やパソコン1つで、自分が認めた機関(政府、銀行、サービス運営企業など)のみに識別情報を共有できるようになります。

各所でブロックチェーン技術が導入されれば、IDやパスワードをいちいちメモしたり、最初に個人情報を登録したりするなど、面倒臭いことをしなくても良い未来が来るかもしれませんね!

 

本日の記事は以上になります。

私もまだまだ勉強中の身なので、発信しつつ読者の方々と一緒に学んでいければと思っています。

最後まで読んでくださってありがとうございます🙇