SBT(ソウルバウンドトークン)の発行手順を解説【転送できないNFT】
SBTを発行したい人「転送できないNFT、SBT(ソウルバウンドトークン)を実際に発行してみたい!けどなんか難しそうだなあ」
こういった悩みに答えます。
もくじ
- SBT(ソウルバウンドトークン)の発行方法【4ステップ】
- SBT(ソウルバウンドトークン)が本当に転送できないかテスト
■本記事の著者について SBTの発行経験あり。クリプト関連の情報発信をしているブロガーです。 本ブログのほか、Twitterでも発信中。
SBTとは、Soulbound token(ソウルバウンドトークン)の略で、「譲渡不可能なNFT」のことです。
参考:NFTとは?【特徴・活用例など初心者にもわかりやすく解説します】
従来のNFTは売買したり転送することができますよね。
一方、SBTは譲渡が不可能なので売買も行われず、投機的な価値はありません。
SBTの主な用途は、この譲渡不可能性を利用した「証明」です。
例えば、個人の経歴や実績の証明、イベントやボランティアに参加した証明とかです。
SBTは最新の技術でまだ普及していませんが、ゆくゆくは社会インフラにも組み込まれるポテンシャルを持ちます(マイナンバーカード・免許証のSBT化など)。
本記事では、そんなSBTの発行手順を解説していきます。30分もあれば発行できてしまうくらい簡単なので、この機会にぜひ最新技術に触れておきましょう
前置きが長くなりました、それではいきます。
SBT(ソウルバウンドトークン)の発行方法【4ステップ】
手順は以下4ステップです。
- 手順①:ウォレットの連携
- 手順②:NFTコレクションページの作成
- 手順③:NFT発行
- 手順④:発行したNFTのSBT化
※前提として以下が必要になります。まだ準備できていない方はテキストリンク先を参照してください😌
それでは手順①〜④を順番に解説していきます。
手順①:ウォレットの連携
まず、以下のリンクからthirdwebというサイトを開きます。
https://thirdweb.com/dashboard
トップページを開いたら、画面中央(もしくは右上)の「Connect Wallet」をクリック。
「MetaMask」を選択。
「次へ」をクリック。
「接続」をクリック。
上の画面に切り替わります。Privacy Policy(プライバシーポリシー)とTerms of Service(利用規約)をざっと確認したらチェックを入れ、「Continue」をクリック。
手順②:NFTコレクションページの作成
しばらく待つと、上の画面が表示されます。
「NFT Collection」をクリック。
NFT販売ページの設定に切り替わります。
後から変更可能なので、サクッと設定してしまいましょう。
最低限「Name」と「Network/Chain」さえ設定すればOK。私もこの2つしか設定していません。
設定後、「Deploy Now」をクリック。
この際、手順①のウォレット連携をここで設定したネットワーク以外で連携した場合に「Network Mismatch」というポップアップが表示されるので、ネットワーク切り替えの許可をしましょう。
※今回の例では手数料の安いPolygonネットワークを選択しています。無料でできる、テストネットでもOKです。
トランザクションの画面に切り替わります。ガス代(手数料)を確認のうえ、「確認」をクリック。
手順③:NFT発行
しばらく待つと、上の画面に切り替わります。
※こちらのページから自身のNFTを発行できるようになりました。ブックマーク推奨です。
メニュー画面の「NFTs」をクリック。
「+ Mint」をクリック。
NFTの設定画面に切り替わります。
Name(NFTの名前)やMedia(NFTの画像)などを設定したら、「Mint NFT」をクリック。
トランザクションの画面に切り替わります。ガス代(手数料)を確認のうえ、「確認」をクリック。
これでNFTが発行されました。
手順④:発行したNFTのSBT化
続いて、手順③で発行したNFTに転送不可の設定をします。
メニューから「Permissions」をクリック。
Transfer欄の「Transferble」をクリックし、「Non-Transferble」に変更。
「Update permissions」をクリック。
トランザクションの画面に切り替わります。ガス代(手数料)を確認のうえ、「確認」をクリック。
以上で、SBTの発行完了です。
SBT(ソウルバウンドトークン)が本当に転送できないかテスト
それでは本当に他のウォレットに転送できないか実験してみましょう。
ここで今回SBTを発行したウォレットとは別に2つウォレットを用意しましょう。
というのも、SBTは発行元のウォレットには転送できてしまうからです。
例えば、
- SBT発行元ウォレット→ウォレット②【転送成功】
- ウォレット②→SBT発行元ウォレット【転送成功!?】
上記の感じです。
ちなみに私は上のミスをしてしまい、無駄にガス代がかかってしまいました💦
なので今回は2つの別ウォレットを用意して、
- SBT発行ウォレット→ウォレット②【転送成功】
- ウォレット②→ウォレット③【転送失敗】
この流れでテストします。
発行したSBTをクリック。
「Transfer」をクリック。
「To Address」に自身のウォレット②のアドレスを入力のうえ、「Transfer」をクリック。
トランザクションの画面に切り替わります。ガス代(手数料)を確認のうえ、「確認」をクリック。
では、ウォレット②でOpenSeaにログインしてみましょう。
おそらくHiddenに送られているはず。「Hidden」をクリック。
ありました。発行したSBTの左下の3点をクリック。
※他のHiddenに入ったNFTは触らないようにしてください。ウイルスを仕組まれている可能性があります。
「Transfer」をクリック。
「Continue」をクリック。
Address欄にウォレット③(発行元以外のウォレット)のアドレスを入力し、「Transfer」をクリック。
「Execution reverted(実行を戻した)」というポップアップが表示され、無事転送できませんでした!
確かにSBTであることが証明されましたね。
SBT発行元に返そうとすると・・・
私の失敗事例も収めておきます(笑)
上の画像では発行元のウォレットに転送しようとしています。
ザワザワ(あれ、トランザクション画面でてきたんだけど?あ!確認ボタンを押すとキャンセルされるのかな!?)
どういうこと?SBTとは?
このような感じでSBTは発行元には転送できてしまいます。また1つ学びました。
SBTがOpenSeaで売られているのはどういうこと?
OpenSeaからSBTのコレクションの画面を開くと「Sell」という項目が・・・
「え、売れるの?SBTとは?」と思い、少し調べてみたところ、結論「売りに出せるが買えない=転送しようとするとエラーがでる」とのこと。
ただすみません、実際に試していないので確認はできていません🙇♂️
さらにlisting(販売)すること自体も設定で消せるみたいな話も聞きました。さらに調べる必要ありですね・・・
まだまだわからないことだらけなので、SBTに実際に触れつつ進展があったら発信していきます。
今回の記事は以上になります。
SBTという最新技術に触れて、時代の進化を楽しんでいきましょう!
最後まで読んでくださってありがとうございます🙇♂️