mosha blog Written by mosha(モシェ)

Web3とは?【次世代のインターネット・初心者にもわかりやすく解説】

CRYPTO

Web3を知らない人「最近Web3(ウェブスリー)とかWeb3.0(ウェブサンテンゼロ)って言葉を聞くけど何のこと?新しい概念っていうのは予想がつくけど何がすごいの?」

こういった疑問に答えます。

もくじ

  1. Web3とは?【定義や特徴について】
  2. Web3サービスの事例【3つの事例を紹介】
  3. Web3の今後と課題
■本記事の著者について
仮想通貨、NFTなどWeb3業界にフルコミットしている専業ブロガーです。
ブログ、Twitterでクリプト関連の情報発信をしています。

Web3は次世代のインターネットとも言われており、最近ニュースなどで耳にしている人も多いかと思います。

本記事を読むことで、Web3の概要を掴めるはず。それではいきましょう。

Web3とは?【定義や特徴について】

Web3とは「インターネットの新たな形を表す概念」のこと。Web3以前はWeb1、Web2と呼ばれる概念があり、現在はWeb2が主流です。

「じゃあ、Web3は何が新しいの?」ということなのですが、最初にWeb1とWeb2について解説させてください。というのも、従来のWeb1とWeb2の問題点を解決するのがWeb3だからです。

Web1とは?【一方通行のインターネット】

Web1は、いわばインターネットの最初のバージョンのこと。インターネットが普及し始めた1990年代のWebになります。

当時はインターネットの接続速度が遅かったため、画像を表示させるのにも時間がかかっていました。したがって、コンテンツはテキスト(文章)が中心でした。また、SNSのような双方向の機能(チャット機能のようなもの)は存在していませんでした。

以上から、Web1とは、テキストを読んだり、メールをやり取りしたりする一方通行のインターネットと言えます。

Web2とは?【双方向のインターネット】

Web2はWeb1の進化形で、2000年代後半から現在に至るまで続いているWebです。

TwitterやInstagram、Facebookなど、私たちが使用しているサービスのほとんどがWeb2に分類されます。Web2では、インターネットの通信速度が速くなり、相互のコミュニケーションや、画像や動画の配信ができるようになりました。

以上から、Web2とは、テキストだけでなく画像、動画の配信ができるようになり、双方向の情報通信を可能にしたインターネットと言えます。

ここまで読んで

「Web2で十分便利だけど何か課題あるの?」

このような疑問を持つ方もいると思います。ただ、こんなに便利になったWeb2にも以下のような課題があります。

課題①:セキュリティ問題

課題1つ目がセキュリティ問題です。私たちがSNSのアカウントを作る際に、必ずメールアドレスや電話番号などの登録が必要になりますよね。言い換えると、個人情報を運営企業に提供することでサービスを利用している、ということです。

つまり、私たちの情報は特定の企業など一箇所に全て集められているので、ハッカーによるサイバー攻撃やサーバーダウンなどのリスクが非常に高いことが課題と言えます。

実際、2019年にFacebookで情報が流出する事件がありました。これによりおよそ5億3000万人もの個人情報が流出したと言われています。

課題②:プライバシー問題

課題2つ目がプライバシー問題です。あなたがネットを利用している際に、サイトで閲覧したり購入した商品が、別のサイトに広告として貼り出されていた経験はありませんか?

これはあなたの情報や行動履歴が追跡されているということです。ちょっと気持ち悪いですよね。

また、SNSは大手企業が情報を独占しており権限が運営元にあるため、例えばYouTuberとして収益を得ている人が、いきなりアカウントを削除されて収益が0になる、みたいなリスクも孕んでいます。

お待たせしました。以上のようなWeb2の課題を解決するのがWeb3です。

Web3とは?【分散型のインターネット】

Web3はWeb2の進化形で、特定のサービス事業者に依存せず、ブロックチェーン技術によってデータを個人に分散させるインターネットです。

※ブロックチェーン技術とは「中央管理者なしで動く、改ざんが不可能な台帳を使った技術」と思ってもらってひとまずは構いません。より詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。
参考:ブロックチェーンとは?【初心者にもわかりやすく解説します】

Web3ではそもそもIDやパスワード、個人情報を提供する必要がありません。「仮想通貨ウォレット」と呼ばれる仮想通貨の財布としての機能のアプリを入れておけば、ほとんどのサービスを匿名で利用できます。

※仮想通貨ウォレットのパスワード等の管理は必要です

つまり、Web2の課題であった、個人情報を大量に所有している特定の企業からの情報漏洩のリスクがなくなる、とうことを意味しています。これでセキュリティ問題は解決ですね。

同時に、個人情報や行動履歴を特定の企業に提供しないので広告が現れることもありませんし、仮想通貨ウォレットは自身で管理するものなので、いきなりアカウントが停止されるリスクもありません。これでプライバシー問題も解決です。

Web3サービスの事例【3つの事例を紹介】

ここからは、実際にどのようなWeb3サービスがあるのか見ていきます。紹介するのは以下3つ。

  • 事例①:OpenSea(オープンシー)
  • 事例②:Brave(ブレイブ)
  • 事例③:Axie Infinity(アクシーインフィニティー)

順番に見ていきましょう。

事例①:OpenSea(オープンシー)

最初に紹介するのが、世界最大のNFTマーケットプレイスであるOpenSea(オープンシー)です。

会員登録の必要がなく、IDとパスワードは不要で、仮想通貨ウォレットを連携するだけでNFTを売買できます。

※NFTとは「複製や改ざんすることができない唯一無二のデジタルデータ」のことです。デジタルデータは、画像、動画、音楽、ゲームアイテムなどを指します。
参考:NFTとは?【特徴・活用例など初心者にもわかりやすく解説します】

事例②:Brave(ブレイブ)

次に紹介するのが、「Web3時代のブラウザ」とも称されるBrave(ブレイブ)です。

最大の特徴は、なんといっても広告のブロック機能。全てのサイトでオンラインの追跡を遮断することが可能です。

事例③:Axie Infinity(アクシーインフィニティー)

最後に紹介するのがNFTゲームであるAxie Infinity(アクシーインフィニティー)です。

Web3界隈ではPlay To Earn(ゲームをプレイしてお金を稼ぐ)という言葉があり、アクシーもその1つです。一部の国では実際にそれで生活費を稼いでいる人が現れるまでに成長しています。

Web3の今後と課題

ここまでお疲れ様です。最後にWeb3の今後と課題について触れていきます。

Web3は今後、以下の流れを加速させます。

  • 国境を越えた世界の人々との交流
  • 個人でのデータの所有

順番に解説します。

国境を越えた世界の人々との交流

Web3で用いられるお金は、ブロックチェーン技術の上に成り立っている仮想通貨が主流になります。円やドルなどの法定通貨ではなく、ビットコインやイーサのことですね。

つまり、Web3の時代では仮想通貨という世界共通の通貨が主流になるということ。加えて、金融機関を経由する送金手続きは不要なので、お金のやり取りもスムーズになります。

このことは、世界の人々と取引・仕事・プライベートの交流に至るまで、加速させることが予想されます。

個人でのデータの所有

おさらいになりますが、Web3では特定の企業ではなく個人が所有する時代になります。

NFTが良い例で、個人で所有しているNFTの所有権を奪うことはできませんし、複製や改ざんすることもできません。これはWeb2の課題でもあった、突然のアカウントのBANみたいな事象がなくなることを意味しています。

このようにWeb3では「所有」の概念が生まれ、外部からの介入はなく、データを所有するのも手放すのも個人の自由、という価値観になります。

一方、Web3には以下の課題があります。

  • 利用する難易度が高い
  • 全て自己責任

順番に解説します。

利用する難易度が高い

言うまでもなくかもですがWeb3では仮想通貨を使うので、「仮想通貨取引所の開設→仮想通貨ウォレットのダウンロード→各種サービスの利用」の段階を踏まなければいけません。

ぶっちゃけ上記の段階で挫折する人が多いです。

しかも、日本語対応しているサービスは少なく、ほとんど英語なので言語の壁もあります。かくいう私も、まだ怖くて手を出せていないサービスや、わけわからんと言って投げ出したものもあります(笑)

全て自己責任

Web2では企業に個人情報を提供しているので、IDやパスワードを忘れてもアカウントの復元が可能でした。

しかし、Web3で使う仮想通貨ウォレットの秘密鍵、シードフレーズといった文字列(ウォレットに紐づいたパスワードみたいなもの)を忘れてしまったら復元が不可能です。いくら、そのウォレットにお金が入っていたとしても回収することはできません。

加えて、Web3は匿名で参加可能なので詐欺師も横行しています。パスワードの管理や正しい情報の見極めが必要になるなど、自己責任の度合いが高くなるのは間違い無いでしょう。

 

本日の記事は以上になります。

Web3にはまだまだ課題が残されていますが、革新的な技術であることには間違いありません。

本ブログでは、Web3の利用難易度の高さを少しでも軽減できるよう、初心者向けに各種サービスの使い方などの記事をアップする予定です。Twitterでも毎日クリプト関連の情報発信をしているのでぜひチェックしてください!

最後まで読んでくださってありがとうございます🙇