【クリプトスペルズ】赤ドラレポート|デッキ解説と各レギュにおける立ち位置
こんにちは、先月から赤ドラ研究員のmoshaです。
赤ドラは無敵軸を使いながらずっと使いたいと思っていたデッキでしたが、カードが高価で手を出せていませんでした。
しかし、使いたい欲が勝り衝動買い。当分はもやしを食べて生きていきます。
いざ出陣!先月の大会および今月のチャレカの結果は以下の通りでした。
- 6月チャレカ(G):5位
- 7月チャレカ(L):4位
- 6月ランク戦(L):7位(R2005)
- 6月ギルバト(UL):1位(同率)
全レギュレーションで自分にしては出来すぎの結果になりました。
本記事では各レギュの赤ドラの使用リストの紹介と、デッキ解説をしていきたいと思います。
もくじ
- G級から見る赤ドラ
- L級から見る赤ドラ
- UL級から見る赤ドラ
- デッキ解説
- 採用カード解説
赤ドラは構築の幅も広く、デッキパワーも高く何よりおもしろいです。本記事を通して少しでも赤ドラに興味を持っていただければ幸いです。
まずはじめに先月と今月の結果を振り返りつつ、各レギュにおける赤ドラの立ち位置の解説から入ります。それではいきましょう!
G級から見る赤ドラ
こちらが先月のチャレカ(G)で使用したリストです。CSは掃射、武装、竜炎(これから紹介するリストもCSは一緒です)。
結果は以下の通り。
- 順位:5位
- 最終レート:1,712
- 最高レート:1,712
- 勝率:64%(33勝18敗)
- ギルド内順位:2位
結論から言うと、全レギュのうち一番厳しいです。
理由は最不利の黒の割合が最も高いレギュだから。
G級の環境はざっくり
- スタン黒、ボトル黒
- 転換交換青
- 赤ソル
- スタン緑
で8割型構成されてます。
その中でも黒がかなりの割合を占めており赤ドラ的には厳しめです。対黒は微不利〜五分。
それ以外の青、緑、白全般には五分〜微有利、赤ソルには有利を取れるので、ここを取りこぼさないようにするのがポイント。
黒環境を考えると煉獄をヴィクティムにするほうがいいかもしれません。このあたりはお好みで。
※先月時点ではパンダ2積みでしたが、パンダ1枚→大佐のほうが安定します
L級から見る赤ドラ
こちらが先月のランク戦(L)のR2000到達時のリストです。
結果は以下の通り。
- 順位:7位
- 最終レート:2,005
- 最高レート:2,005
- 勝率:67%(108勝53敗)
- ギルド内順位:3位
そしてこちらが今月のチャレカ(L)で使用したリスト。ランドリ→ディバインになっただけです。
結果は以下の通り。
- 順位:4位
- 最終レート:1,702
- 最高レート:1,702
- 勝率:69%(23勝10敗)
- ギルド内順位:2位
LはGと比べて苦手な黒の割合が減り赤、緑、白が増えるため割と戦いやすいです。
L級環境は
- ランプジーク、天罰
- スタン(妖+獣)緑
が抜けており、その他デッキが続くといった感じ。G級よりもデッキタイプに多様性があります。
環境(人読みを含む)を深く理解していれば、CSを使い分けつつ柔軟に戦えるのが赤ドラの良いところです。
また、Lが加わることでランドリorディバ→竜炎の理不尽ムーブを押し付けられたり、ディバ+オーアの絶望の14回復ができたりするなど、追い風な点が多いです。
魔炎、煉獄を筆頭とした除去が豊富な赤にとって、相手のレジェンドに対処しやすいという点でもL級の方が戦いやすいと感じています。
UL級から見る赤ドラ
こちらが先月のギルバト(UL)で使用したリストです。
結果は以下の通り。
- 順位:1位
- 勝ち数:15
- ライフ残機:2/5
- 勝率:83%(15勝3敗)
※先月はSPL難だったため2L構成ですが、上昇炎流→ピーム、魔炎→ルチアの4Lが個人的な完成型
赤ドラが一番輝くのはUL級だと思っています。
UL環境トップの緑に対して除去が追いつく唯一のデッキではないでしょうか。緑視点、ランドリやディバインを筆頭とした高アタックのドラゴンを生かしてターンを返すと、竜炎や咆哮でゲームが終わるので相当やりずらいと思います。オセ、シュモンへの対応札があるのもデカい。
本来苦手な黒に対してもピーム、ルチアでの逃げ切りプランも取れるためウシャを着地する隙を与えません。
赤アグロに対しても掃射を構えつつオーアの回復もあるのでいけます。
青は数が少ないのでなんとも言えませんが、ULだとコントロール寄りが多いため無敵が解決してくれると思います、たぶん。
唯一厳しいのがフルパワー白。これはどのデッキでも共通だと思いますが、フリッカ、アポロン入りの天罰はどっちも引かれたら無理ゲーです。
以上から、全レギュにおいて赤ドラは十分最前線で戦えるポテンシャルがあると感じました。
デッキ解説
続いてデッキ全体の解説をします。
本デッキはタイプとしてはミッドレンジに分類されます。シェリー、イフリータ、双頭のドラゴンなどの盤面干渉するユニットでテンポをとりつつ、隙を見てドラゴンバフ→竜炎で締め、の流れが基本。
また無敵を1枚採用することにより、相手によってはコントロールプランに切り替えることも可能。
アグロに対してミッドレンジよりに動き、コントロールに対しては無敵プランで対話拒否。
一見隙がなさそうにも見えますが、種族デッキのため噛み合わないと少なからず事故も発生します。3/2/3のミレニナが爆誕したり、2スキップしたりなどなど、、、
概要はこんな感じ。では本デッキの特長を見ていきましょう。
本デッキの特長
- 除去強要
- 高い対応力
- 単体のカードパワー
特長①:除去強要
ここが赤ドラの本質だと思っています。
複数のドラゴンバフ、ミレニナ、竜炎があるので基本どのターンもドラゴンの除去を強要できます。かといってドラゴン以外のカード(グラナ、上昇、ネリロなど)も無視できないしカードが多く、相手は盤面に集中せざるを得ません。
相手が除去に追い付かずフェイスプランに切り替えたとしても、残ったドラゴン+竜炎ですぐに盤面を取り返せる上、オーアでダメ押しの回復もできます。
そして、仮に除去され続けても最後に無敵が控えているという絶望。無敵軸よりも無敵を安着できるのが赤ドラというデッキです。
特長②:高い対応力
対面によって立ち回りやCSを変えることでほぼ全てのデッキに対応できます(もちろん微不利な相性もあります)。文明ごとに細かく見ていきましょう。
対🟥
CSは掃射or竜炎。アグロと分かっていれば掃射だし、無敵軸ならこちらも竜炎。
対アグロは微有利〜有利。3T目まで耐えれば、4T目以降は召喚時にテンポを取れるカードがこちらの方が多いので、順番にカードを出してるだけで向こうが息切れします。(一部の上位プレイヤーに対しては五分だったりしますが…)
対無敵軸は五分〜微有利。ミレニナや双頭でフェイスを詰めてればそもそも無敵を着地できません。負け筋はマナクリを回収されつつ除去が噛み合ったときです。
対🟦
CSは竜炎。
リマジ、インフィニティ絡みのコントロール、LOには微有利〜有利。無敵が全てを解決します。
宝船ベヒやアグロ転換などのマナ踏み倒し系デッキに対しては微不利〜五分。こちらの除去札が噛み合っていれば対処できますが、フレイラ→ザンナ→マーゴのような理想ムーブをされ序盤に盤面を取られてしまうと、そのまま転換鯨でゲームエンドみたいなことも多いです。
- 転換鯨→ショコドラを盤面に残して煉獄
- 宝船ベヒ→魔炎+シェリー
と対応する手がないわけではないですが、そこまで噛み合うことも少ないのでこの相性としました。ヴィクティムが欲しくなる。
ただ全体で見ると勝率は高めな対🟦です。
対🟩
CSは竜炎。フェアリー軸と分かっていれば掃射。
スタン緑に対しては五分〜微有利、その他緑に対しては微有利。
基本、除去が間に合うのでこの相性としました(一部の変態デッキを除く)。中盤に双頭で盤面を返してしまえばもうこちらのペース。いかにリトーを置かれる前に盤面を取れるかが鍵です。
終始盤面合戦をし、相手が息切orフェイスプランに切り替えたターンに竜炎で返しましょう。
対⬜
CSは竜炎。
対天罰は五分〜微有利。ヴィジュ、アクビの有無でだいぶ話が変わってきますが、基本フェイスは詰めずに4T目までに10点(ヴィジュポン置き対策)、6T目までに16点(ヴィジュ+従者対策)を出せる盤面に整えておくのが理想、厳しいですが。無敵orディバ→竜炎を絡めたワンショットで仕留めるのが理想ですがそうもいかない場合は、2ターンで倒すプランに切り替えます。その際、フェイスを詰める1ターン目の反撃ケアは忘れずに(自戒)。
対ランプジークは五分。序盤のショコドラが対白の序盤に鬼強いので積極的にマリガンで狙ってます。熱殺林檎を積むと多少安定しますが、そんな枠は赤ドラにはない。フリッカ入りには微不利。
白に対して有効な札は他にもいくつか(ヴィクティム、時還など)ありますが、全体の勝率を考えると抜かざるを得ないのが実情です。
対⬛
CSは竜炎。
スタン黒に対しては微不利〜五分、その他は五分。
散々ネガっている黒ですが、赤ドラは他の赤の対黒に比べたらまだマシ。このマッチも序盤の盤面合戦でほぼ勝負がきまります。理想は、5T目に双頭で綺麗に盤面を返せるくらいに頑張ること。ウシャ着地を許すな!!
ここまで頑張ればあとは流れ作業。6〜8Tは咆哮バフやら除去やら、大型+オーア回復でなんやかんやしつつ、9無敵。序盤に盤面合戦を制していればスケルトン×3→キマリス圏外のはずです。
特長③:単体のカードパワー
単純に1枚1枚のカードが強い。
グラナ、シェリー、イフ、大佐の赤レギュラー組はもちろんのこと、加えてミレニナ、ネリロ、双頭、咆哮が加わるので、赤の弱点である中盤(4〜6Tあたり)をうまくカバーできています。
この赤ドラを組んだ際に最も意識したことは、種族デッキで事故率をいかに最小限にできるかです。
そう考えたときに、序盤に単体で出して強いイフリータ、シェリー、大佐は必須と感じ、ドライグやベビドラ、上昇の2枚採用は見送りました。結果事故率も下がり、単体カードだけでもそれなりに戦える構成に仕上がりました。
序盤は赤レギュラー組による強ムーブ、中盤は赤ドラ特有の噛み合いムーブ、それでもダメなら無敵で対話拒否。加えてランドリやディバインが加わることで超回復やワンショットプランも取れる。これはTier1の波動を感じる…!
採用カード解説
最後にポイントとなるカードの解説をしていきます。
ユナとベビードラゴン
ベビドラ回収機。基本ベビドラはミレニナ、上昇、咆哮用に温存します。
ベビドラを出す場面としては、赤ミラーで後1グラナを対処するときくらいです(シェリーがなくイフリータや龍炎陣が見えている時など)。
龍炎陣
これを使うと、マリア・アイには戻れなくなってしまうほどの神ドロソ。ユナから拾ってきたベビドラと合わせて早期で使うのもよし、4T目に4/3/6のワイバーンを降臨させるのもよし。
ドラゴンのいない盤面で空打ちすることは滅多にありませんでした。仮に1T目で2コスがハンドになくても打ちません(トップで引けよし!)。実際にはどっちが正解なのかは分かりませんが…
それほど強く赤ドラの代名詞となるカードです。
オーア・シュライン
オーアが一番輝くのは間違いなく赤ドラだと思っています。参照先がミレニナ、強化後ドラゴン、ディバイン、ランドリ、無敵と多すぎる。あまり意識せずともどの試合でも6点以上回復を見込めます。
このカードがあるだけで対赤、緑が安定します。みなさんも絶望のディバイン+オーアをお見舞いしてやりましょう。
上昇炎流
2積みするスペースがない枠。アンリミだと採用すら怪しい。
ただ通った時のアドが凄まじく、ネリロと合わせてインチキできます。
双頭の的になるのが玉に瑕ですがG、L級ならぜひともピンで積みたいカードです。
竜乗りのミレーヌとニナ
神カード。個人的にはミレニナは事故率が上がったとしても2枚必須だと思っています。序盤の高スタッツユニットとしての役割と、オーア回復用としての役割があります。再三ツイートしてますが、3/4/5の早期ミレニナが一番強いと感じています。序盤に変に高スタッツで出そうとすると動きが窮屈になるうえ双頭の良い的になってしまうため。双頭を出すターン前に丁度倒れるくらいのスタッツが一番扱いやすいです。
咆哮の翼竜
こちらも赤ドラを使うなら2積み必須。双頭を強化できればほぼゲームエンド、ベビドラやラプトルを5/5にできるだけでも十分です。オーアの回復参照を増やすのにも一役買っています。7T目に竜炎を構えているので、相手視点バフされたドラゴンと咆哮の2枚を除去強要される。明らかにブロンズの枠を超えたカード。
いかがでしたでしょうか。
本記事を通して、少しでも赤ドラに興味を持ってくださったら幸いです。
現在奮迅も絡めてさらに対応力を上げた赤ドラの研究をしています。続編の赤ドラ奮迅レポートに乞うご期待。
最後まで読んでくださってありがとうございます。
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